2010年4月2日金曜日

旅立ち



明日は、長男しょうたろの引っ越しだ!

明日から東京で、一人暮らしを始める
数日前から段ボール箱に詰め始めた荷物は
思いのほか少なく感じる。

自分が18のときに暮らした街へ
18になった息子が旅立つ
つい先日訪れたときは、
懐かしさと時の移り変わりを絶え間なく感じていた。

仲間と交わしたくだらない話
とことん話した譲れない話
腰かけたベンチ
街路樹
懐かしいお店
たくさん笑い・・・
そして泣いた・・・

いくつかの恋もした

息子の人生に必要な通過点だと思う
経済的な事情から一年先送りも考えたが、
なんとか実現することができた。
みんなのおかげだ

おまえにはしつこく言ってきたことだけど
「とにかく本気でやりたいことをやってほしい」
なんとなく過ごす時間なんて
身体が言うこときかなくなってからでいいんだよ
悩みながらも前に進み続けて
ほんとうにやりたいことを早く見つけてください。
急ぐことはないけど止まらないでほしい

くじけたらとことんくじけて再起動しなさい
道に迷ったらとことん迷って再認識しなさい
どん底に落ちたらしっかりどん底を見てから再出発すればいい
若いうちに何度でも繰り返すといい
そうすれば大切なものが見つかる
命がけでやって死んだら幸せだ
不完全燃焼で死んでたまるか
大切な時間です。弾けなさい。


今から100年以上前、
明治初頭の作家二葉亭 四迷(ふたばてい・しめい)は、ロシア語の小説を日本語に訳す際に
「I LOVE YOU」にあたる言葉を「あなたとなら死んでもいい」と訳したそうだ。
日本で初めて I LOVE YOU を翻訳した文学者として有名だ。

よそ見してもいい
寄り道してもいい
何度でも再出発
繰り返すたびに強くなる
そして大切なものが見えてくる
命がけで没頭できるなにかを見つけるはずだ。
こいつとなら死んでもいいと思えるはずだ。